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タイトル	ミイラの呪い
原題タイトル	Im Bann der Mumie
会社・出版社	Sphinx
デザイナー	H.Poehl
プレイ人数	2-5人
対象年齢	16歳以上
プレイ時間	90分
難易度（5段階、易1<難5）	5

「ミイラの呪い」は、ミイラと冒険家の財宝を巡る緻密な戦いです。

人数によってキャラクターが変更され、プレイヤーはそれぞれ自分の好きな役を自由に選びます。
ミイラプレイヤーは大きなミイラカード5枚、小さなミイラカード3枚、甲虫カード9枚を取り、銀行も務めます。
その他の発掘者プレイヤーは各自自分のキャラクターを示すカードを取り、それぞれの発掘者用のアクションカードを3枚と、市場カードを2枚と金庫カードとカバンカードを1枚ずつ受け取ります。
各発掘者は銀行から$5,000紙幣1枚と$1,000紙幣を5枚受け取ります。金は金庫カードの下に置きます。
装備カードはテーブルの端の方に表にして並べ、大きなアシスタントカードはその下に表にして並べます。
アシスタントにはそれぞれ1-3枚のアクションカードがあり、アクションカードはそれぞれ該当するアシスタントの下に配置します。装備カードとアシスタントカードは両方まとめて市場に置き、カジノカードは、市場の反対側に置きます。
埋蔵品カードはシャッフルして裏向けにしてミイラプレイヤーの前に置き、砂カードもシャッフルして裏向けにしてミイラプレイヤーの前に置きます。

以下の流れでゲームを行います。

1、準備フェイズ：
持っているスタートプレイヤーカードを時計回りの順で次の発掘者プレイヤーに渡します。ただしミイラはスタートプレイヤーにはなれません。
その後ガールフレンドを雇用した人物は、この時点で彼女のアクションカードを任意の「人物」の上に置いてもかまいません。このラウンドの間、その人物のアクションカードは使えません。
ミイラプレイヤーは埋蔵品カード山札の上から3枚を取り、そのカードを見ます。他のプレイヤーには見せないようにしてください。この時カードの順序は変えられません。その後3枚のカードから1枚を取ってそれを山札の底に伏せて置きます。残った2枚のカードは順序を変えずに伏せたまま山札の上に置きます。

2、計画フェイズ：
計画フェイズでは、各プレイヤーが順番にカードを出していき、発掘者全員がパスするまで続けます。ミイラであるかそれ以外の発掘者であるかに関係なく、順番に出していきます。
計画フェイズはスタートカードプレイヤーを持っているプレイヤーから始めて、最後には必ずミイラがプレイします。
ミイラプレイヤーが手番を終えた後それ以外の発掘者がすべてパスしたら計画フェイズの終了です。
・新たな発掘現場を調査します。：虫眼鏡アイコンが描かれているアイコンを使うことによって、その埋蔵品カードの山札で得られる物について調査することができます。
・新たに発掘開始する準備を行います。：プレイヤーが発掘を開始する場合には、前もって調査をしておく必要があります。さらに発掘を開始するごとに、登録料として銀行に$1,000を支払う必要があり、その後テーブル上の空いている場所に、発掘者を置きます。
・仕事の割り振り：発掘者は発掘現場で（墓荒らしではない）正規の発掘作業を行えます。発掘現場のそばに任意の額のボーナスを置きます。以前のラウンドで発掘に当たらせていた人物が残っていて、このラウンドでは特に発掘に当たらせない場合にはその人物を回収できます。
・発掘：発掘現場では、発掘者は手札にある発掘アクションのカードの分までなら任意の回数だけ、墓荒らしではない正規の発掘作業を行えます。さらに既に場に置かれているカードに対して何枚でも発掘に当たらせることができます。
・墓荒し：テーブルに置かれている発掘現場は誰にでも開放されており、墓荒らしのカモにもなりえます。このような発掘現場で発掘するには、そこで掘らせようとする人物を不正に配置して忍び寄らせることになります。発掘者に墓荒らしをさせようとする際には、まずその発掘現場で行わせたい発掘アクションカードを任意の数だけ出します。そしてダイスを振り判定します。
・非アクティブな「発掘」をアクティブにする：発掘現場に裏向けに置かれて非アクティブ状態になっている発掘アクションカードを、発掘用のシャベルのシンボルが描かれている面が表になるようにしてアクティブ化させてもかまいません。
スペシャルアクション：発掘者本人にはすべてスペシャルカードがあります。その発掘者自身のシンボルとともに、どんなアクションを行えるかが記されています。アシスタントの中では現地人の少年とガールフレンドに、スペシャルアクションが用意されています。・カジノへ行く：カジノではどんなアクションカードでもプレイできます（ガールフレンドのスペシャルアクションでも、チンピラのダイナマイトでもです）。アクションカードは、カジノでの賭ける側としてもプレイできますし、胴元側としてもプレイできます。
・パス：何もしたくない、あるいは何もできない発掘者はパスします。プレイはその次のプレイヤーに移ります。

b）ミイラ：ミイラカードもしくは甲虫カード：
・ミイラカードのプレイ：ミイラプレイヤーは、大きなミイラカード1枚と呪い（小さなミイラカード）とをプレイします。まず大きなミイラカードを1枚表にしておきます。その後甲虫カードを2枚手札に入れます（訳者註：手札に入れるときは甲虫カードを見てその中から選びます）。甲虫カードのうち1枚は、今回表にしてプレイした大きなミイラカードと同じ絵でなければなりません。
もう1枚の甲虫カードは甲虫攻撃カード（訳者註：甲虫が人を襲っている絵であり、下に攻撃力や恐怖の値が記されています）である必要があります。
・甲虫カードのプレイ：ミイラプレイヤーは、手札になっているカードや伏せて置かれているカードの中から甲虫カードを何枚かプレイして発掘場所に置きます。
・場に出ている甲虫カードの再配置：ミイラプレイヤーは、自分の手番で甲虫カードをプレイする代わりにすでに場におかれている甲虫カードを新たな発掘現場に再分配してもかまいません。
・砂嵐カードのプレイ：砂嵐カードをプレイしたら、以後のアクションでミイラプレイヤーの手札に戻すまではそのまま場にとどまります。手札に戻せば、以降のターンで使えるようになります。

3、実行フェイズ：
計画フェイズでプレイしたアクションカードを実行します。実行はいくつかの段階に分かれており、以下にあげるような順序で進めます。
ここでは発掘者とミイラとの区別は重要なものではありません。

a）逃走：スタートプレイヤーから、発掘現場から逃げ出すかどうかを決めます。発掘現場には甲虫カードが多く置かれているものですから。そうした場合、逃げ出す人物を手札に戻します。

b）発掘：
砂カードを除き、発掘現場から砂や埋蔵品を取っていきます。
スタートプレイヤーから発掘現場で発掘アクションカードを評価します。まず正規の発掘作業をすべて順番に処理します。最初に発掘にあたる人物を1人選びます。実際に発掘を行わせる順番を決めてください。
その後置いているカードに描かれているシャベルマーク1個につき砂カードを1枚取り除きます。どの人物についているマークであっても数に違いはありません。
・ミイラの攻撃に関する評価：まず、ミイラとミイラが置かれている発掘現場に一緒にいる人物すべてとの戦闘を行います。
・他のプレイヤーによる攻撃の評価：墓荒らしが発掘現場にいる場合には、墓荒らしでなく通常の発掘に当たっている人物たちとのみ戦います。通常の発掘に当たっている人物たちの攻撃力を全て加え、一方墓嵐たちの攻撃力も全て加えます。
発掘現場に取り除くべき砂がなくなってしまった場合でも、埋蔵品を掘り当てて見つけるには、さらにシャベルを必要とします。
発掘現場から埋蔵品を取るのに十分なシャベルがなかった場合、その発掘アクションを行ったカードは実際に砂を除いた後に裏向けとなり、シャベルの描かれていない裏面が見えることになります。これらのカードは非アクティブになり、次のラウンドに限り発掘させることができます。

c）カジノでの稼ぎ：
胴元としての収入を得るか、あるいはプレイヤーとしての利益を得るためにダイスを振ります（カードの裏を参照してください）。

d）発掘者：
・装備カードおよびアシスタント：市場フェイズでは、発掘者は以下にあげる4つのアクションを順番に実行していきます。
賃上げ：アシスタントの胆力は賃金で決まりますので、賃金を時折増やしてもいいでしょう
プレイヤーはこの時点で賃金を上げることができます。上げた分の賃金はそのアシスタントの下に置きます。
・カバンと金庫
この時点でプレイヤーは市場にどれだけの額の金を持っていくかを決めなければなりません。カードの下の方に書いてありますが、後に実際に市場で使う分だけの額をカバンに入れます。
・盗み・売買：各発掘者は2枚ある市場カードのうちいずれか1枚を伏せて自分の前に出します。市場で何をするのかをこれで決めます。「盗み」カードをプレイした発掘者全員は、スタートプレイヤーから順に他のプレイヤーから金を奪います。「売買」を選択したプレイヤー全員で、何らかの装備もしくはいずれかのアシスタントを購入するためのオークションを行います。

これを繰り返し、ミイラ本体がミイラプレイヤーを含むいずれかのプレイヤーに取得されてしまったらゲーム終了となります。
ミイラ本体を取得したのがミイラプレイヤーだった場合には、ミイラプレイヤーの勝ちです。発掘者がミイラ本体を見つけた場合には、発掘者の中で一番金を多く持っているプレイヤーの勝ちになります。