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タイトル	信用取引
原題タイトル	Trust
会社・出版社	Heptagon Verlag
デザイナー	R.Krause
プレイ人数	3-6人
対象年齢	12+
プレイ時間	45分
難易度（5段階、易1<難5）	2

「信用取引」は、金融商品の価値があるか不渡りなのか判断していくブラフゲームです。

6人までプレイできます。各自、自分の組織（国家、銀行、財閥）を1つ選び、対応する組織カードを受け取ります。裏面の格付け「AAA（トリプルA）」のところにクリップをはさみます。
3つの組織が全て存在しなくてもかまいません。同じ組織を希望する人が3人以上いたら、サイコロを振って決めます。
組織カードに加えて、対応する統合カードを2枚ずつ受け取ります。この3枚は表にして手元に置きます。
有価証券と債務証券を別々に混ぜ、各プレイヤーに手札として債務証券と有価証券を配ります。
残りのカードは別々に重ねて2つの山札にします。
財閥プレイヤーを決めます。

時計回りに手番を行います。ゲームは経済サイクルの中で行われます。
1つの経済サイクルは、3つのフェイズからなります。

フェイズ1：トランスアクション
各自3回ずつ手番を行い、金融商品に自分の手札を3枚まで増資するか、検査をして新しい金融商品を発行します。原則として、債務証券は裏向きに、有価証券は表向きにして出さなければなりません。
金融商品とは、債務証券と有価証券3枚までの自由な組み合わせで、発行した金融商品を左どなりの人に渡します。
・受け取った金融商品を増資して左どなりの人に渡す：受け取った金融商品が確かなものであると思ったら、自分の手札を追加して次の人に渡さなければなりません。追加するカードは、債務証券か有価証券で1枚以上、合計3枚（格付けがB−からは2枚）までです。金融商品の有価証券が合計1兆以上になったら、次の人は債務証券しか追加できなくなります。
・受け取った金融商品を検査する：不渡りだと思ったら債務証券を表にして検査することができます。債務証券の合計が有価証券の合計以下だったら、この金融商品は安全で。その場合検査した人がこの金融商品のうち最も高額の債務証券を1枚、自分の手前に表にして出さなければなりません。債務証券の合計が有価証券の合計を上回っていたらこの金融商品は不渡りとなり、その場合金融商品を最後に増資して渡した人が、差額分の債務証券を自分の手前に出さなければなりません。
・自分の経済特権を行使する：経済特権を使えるのはトランスアクションフェイズで、毎フェイズ1回だけです。経済特権は、自分の格付けが「B−」より上でなければ使えません。また経済特権を行使したら、組織カードを裏向きにします

フェイズ2：格付け
各自3回ずつ手番を行った後、格付けを行います。各自の手札はそのままもっておきます。
現在進行中の金融商品が検査されたら、格付けフェイズが始まる前に、その人が新しい金融商品を発行します。
・直前のフェイズ1で整理回収機構に置いた債務証券の合計が最も多い人は、1段階格下げとなります。
・これまで債務回収機構に置いた債務証券の合計が最も多い人は、1段階格下げとなります。
・全員自分の手札を公開し、有価証券（＋）と債務証券（−）を合計します。赤字額が最も多い人（最多が同点の場合はその全員）は1段階格下げとなり、さらに手札の中で最も金額の小さい債務証券を、自分の整理回収機構に出さなければなりません。
・全員1回ずつサイコロを振ります。出た目が一番低い人は、1段階格下げされます。

フェイズ3：統合
フェイズ2が終わったところで格付けが「CC」より上の人は、2枚ある統合カードのうち1枚を使うことができます。使った統合カードはゲームから除外します。フェイズ2で格付けが「CC」になった人は、統合カードを全て捨てなければなりません。
国家が使える統合カードは、セーフガードは債務状態が許せば、自分の整理回収機構からほかの人全員の整理回収機構に1000億ずつ移すことができます。このとき可能であれば、山札の債務証券で両替できます。格付け無効化は、フェイズ2での格付けは全て無効となり、格付けをフェイズ2の前の段階に戻すことができます。
銀行が使える統合カードは、債務分割は自分の整理回収機構にある債務の半額を山札に戻すことができます。このとき可能であれば、山札の債務証券で両替できます。価値訂正は、手札の資産をサイコロで変えることができ、有価証券と債務証券の山札を別々に混ぜて裏向きにします。

処理が終わったら、現在進行中の金融商品と手札の残りと整理回収機構にある債務証券を除き、全ての債務証券と有価証券を別々に混ぜて山札にし、各自整理回収機構にある前の債務と新しい債務をひとまとめにします。次の経済サイクルで出す債務証券は、これらと分けておくことになります。
手札が7枚になるように補充します。
前の経済サイクルで金融商品を受け取った人から、フェイズ1を始めます。

フェイズ2で、1人でも格付けDになるか、新しい経済サイクルの始めに全員が7枚まで補充するだけのカードがない場合、ゲーム終了時に残っている金融商品はすぐ検査し、その処理を行います。
その後で得点計算になります。
格付けDは得点計算に加わりません。ただし国家は生存権があるので、いかなる場合も得点計算に加わります。
得点計算は、自分の整理回収機構にある債務証券を合計します。最も少ない人が勝者です。